私の熱帯魚水槽は、水替えをしてもすぐにpHが低下する環境でした。
水替えをしてph7.0ぐらいに近づけても、数日経つとpH6.5以下。一週間経過すると、pH6.0を下回る状態になっていました。水替えができないときに、2週間ほどでpHが4.0ぐらいになったこともあります。
あまりに低いpHだと、魚に負担がかかるのはもちろんのこと、フィルターのろ過性能も落ちるとの情報があります。何らかの対策をする必要がありました。
水替えの頻度を増やしたこともありますが、すぐにpHが下がってしまい効果がありません。
変なモノを水槽に入れてない限り、根本的には底床を掃除すれば解決するらしいです。
ただ、当時ようやく水草育成に成功して喜んでいたので、もう一度大磯砂をリセットして洗うことには抵抗がありました。
一応、水草のない場所の大磯砂はプロホースで掃除していたのですが、過密飼育も影響して根本的な対策にはなりませんでした。
しばらくの間は換水で対応できていたので、水替えの頻度を高めていました。
特に熱帯魚が落ちることもなかったので、当分の間は水替えで対応します。
しかし、ミナミヌマエビを導入することになりました。
貝やエビは、pHが低い酸性だと自分の殻が溶けてしまいます。
長期的に飼育する場合少なくともpH6.0以上をキープするのが望ましいのですが、私の環境だと一時的にでも下回ってしまいます。
また、水替えによりpHが変動すると、pHショックに弱いエビに負担がかかり過ぎるので、安定的に弱酸性を保つ必要があります。
そのため根本的な対策は置いといて、牡蠣殻を入れてpHを中性付近で維持しようと考えたのが数年前になります。
それから安定していますし、エビも常に水槽に居る状態になっています。
熱帯魚もほとんど健康的な状態です。
だから、pH低下で悩んでいる方は一度試してみるのも良いかもしれません。
ちなみに、あえてpHが低くなるメリットといえば、スネールが消えたことぐらいです。
呼ばれる水草についてくる厄介な貝が目に余るほど増殖していたのが、pH低下により知らない間に消えていました。
これ以外はデメリットしかないので、通常の熱帯魚を飼育する場合は中性からpH6.5付近を維持するのが良いでしょう。
スネールが消えるぐらいの環境だったので、その低pH状態でミナミヌマエビを導入していても失敗していたことでしょう。
牡蠣殻を水槽に入れるときの注意点など
私の場合、スドーの牡蠣殻を外部フィルターのろ過容器に網ネットのまま入れています。
裏面の注意書きにも書いていたと思いますが、牡蠣殻の入っている網ネットは切らずにそのまま入れてください。
ろ過容器に入れる前に軽く水で流す必要がありますが、牡蠣殻の細かい破片が流れるので注意しましょう。
ネット越しにでも手の指に当たると痛いですし、下手に触ったので爪が傷つきました。
ろ過容器に入れる前には、水槽の水替えをしておくことを強くオススメします。
酸性を中和する効果がありますが、酸性に傾いている水槽水といきなり反応した場合よくない結果になるので気を付けてください。
先に水替えをしてpH7ぐらいにしていると、急激に反応することはないので大丈夫です。
その後は今まで通りに定期的に水替えや掃除をしていれば、おそらく安定した環境を維持できるでしょう。原因不明のpH低下に悩みも解決です。
ただ、牡蠣殻を入れたからすべて解決ではないので要注意です。
牡蠣殻にもデメリットはありますし、本来ならろ過装置でpHは緩やかに酸性になりつつも維持できるのが望ましいからです。
牡蠣殻を入れるのは、金魚を飼育している方がおそらく大半で、熱帯魚水槽に入れるのは公式には推奨されていません。実際にスドーの牡蠣殻のパッケージも金魚のイラストですし、注意書きにも金魚の飼育にのみ使用してくださいとのことです。
熱帯魚は基本的に弱酸性を好むので、アルカリ性に傾ける牡蠣殻は本来は相性が悪いです。
pH低下対策として仕方なく割り切って使う必要があるのです。
だから、こまめにpHを調べたり、熱帯魚の調子を確認して、異常があればすぐに牡蠣殻を取り出すつもりで使う覚悟が大切です。
牡蠣殻が溶けた成分による水草の影響もありそうです。私の場合、消えたスクリュー・バリスネリアが牡蠣殻を入れてしばらくすると復活してきて増殖しています。反対にいつの間にか消えた水草もあります。何らかの影響があったはずです。
他には今のところ特に異常が見られないので、ずっと牡蠣殻の使用を続けていますが、そろそろ根本的に掃除をする必要があるのかなと思っています。ついつい頼って後回しになっていますが……。
コメント