このたび第二種電気工事士試験に合格したので、私が行った勉強や練習などをこのサイトで紹介していきます。
筆記試験はすでに合格していて、技能試験の合否待ちでしたが無事に合格しました。
電気に関しては全くの素人である私が一発で合格できたので、初心者の方でも十分この試験をクリアすることができるでしょう。
ただ、普段から電気工事の仕事をしている方や電気について勉強してきた方ならともかく、私ような初心者が勉強せずに合格するのは無理だろうと思ったのも事実です。
テストのコツを覚えて勉強すれば合格は簡単ですが、暗記が苦手だったり勉強せずに試験に挑んだら難しいでしょう。
ここでは電気について初めて詳しく勉強した私の体験談をもとに、おすすめの勉強方法を紹介するのでぜひ参考にしてみてください。
今回は学科である筆記試験勉強について解説します。
第二種電気工事士の筆記試験はだいたい60%正解で合格
筆記試験は4つの選択肢「イ、ロ、ハ、ニ」の中から正答を一つ選ぶ4択問題でマークシートが解答用紙です。
問題は50問です。合格基準は事前に公表されていませんが、60%以上の正答で合格とされています。だから単純計算だと30問正解すると筆記試験合格ということです。
ちなみに私は50問中、44問正解だったので88%の正答率でした。
下期の試験を受けたので、8月に申込をしてそれから参考書をAmazonで注文しました。
参考書は何も考えずにU-CANの第二種電気工事士速習レッスンを購入しました。不足なく出るとこを学べるよい参考書でしたが、後述する暗記に役立ったサイトの管理人さんが書いた参考書もあるのでそちらも良さそうです。
試験は10月下旬なので申込してから勉強を始める場合、だいたい2か月の勉強時間となります。
鑑別問題から勉強。工具や材料、配線器具、計測器などを暗記
電気に関して素人の方は、まず鑑別問題から対策するのがおすすめです。
鑑別問題とはカラー写真を見て答える問題です。
具体的には工具の写真からどのような作業に使うかを答えたり、配線用遮断器と漏電遮断器の違い、様々な種類のコンセントの用途・図記号を覚える必要があります。
特に図記号の知識は配線図の問題で必須となるので、先に覚えておきましょう。
2か月しか勉強期間がないといっても、ついつい後回しになるものです。実際私もまだ大丈夫だと思っていて本格的に勉強を始めたのは9月下旬ごろでした。
ただ、ある程度、図記号を覚えたり工具や計測器を覚える鑑別問題対策をしていたので、その後の勉強にスムーズに取り組むことができました。
さすがに筆記試験まであと僅かの期間で全く知識がなかったら、過去問や計算問題に落ち着いて取り組むことは出来なかったと思います。
図記号などを覚えているだけで、かなり余裕な気持ちになれるのでおすすめです。
さて鑑別問題対策ですが、U-CANの参考書もかなり参考になりましたが、4択クイズが出来るサイトで知識を定着することができました。
第二種電気工事士筆記試験対策のほとんどはこちらのサイトを使って勉強しました。
なかなか本を使って勉強というのも、気が向かないと億劫です。
その点パソコンやスマホで勉強するのは気軽にできます。ちょっとした時間に勉強できるので待ち時間や暇なときに図記号を覚えることができます。
とりあえず、はじめは暗記からスタートした方が個人的におすすめです。
計算問題は捨てないほうがいい。過去問や出題パターンを覚える
ある程度、工具や配線器具を覚えたら過去問演習に取り組むことをおすすめします。
参考書をひと通り読んでも、問題を解いてみないと知識が身につきにくいです。読んでいて分かっているつもりでも、いざ問題を見ると分かりそうで分からないことが結構あります。
過去問の本を買うのも良さそうですが、私は解説付き過去問のサイトをスマホやパソコンで表示して問題を解きました。
知識問題は計算しなくても解けるので、空き時間にスマホで繰り返し演習しました。
はじめは不正解が多くても覚えてくるとスラスラ解けるので、知識問題は100%正解するのも不可能ではないでしょう。
そして、苦手意識のある方が多い計算問題についてですが捨てない方がいいです。
少しでも点数を稼ぐというのもありますが、出題される計算問題がだいたい決まっているので、覚えてしまえば意外と得点源になるからです。
平方根を使う計算だと数値が入れ替わるだけとかあります。丸暗記で解ける問題もあります。
だから完全に計算問題を捨てるのではなく、とりあえずでも勉強してみてください。
ちなみに私はこちらのサイトも参考にして勉強しました。計算問題についてのコツが解説されているので、時間がない方や計算問題を諦めた方でも一度見て勉強したほうがいいです。
単線図から複線図へ書き換えられるように
配線図の問題では、指定された部分の最小電線本数を問われる問題が必ずといっていいほど出題されます。またリングスリーブや差込型コネクタの種類と最小個数を問われる問題も同様に出題されます。
私の受けた筆記試験でも両方出題されました。
リングスリーブのサイズと電線の組み合わせの表は覚えておいた上で、複線図への変換ができないと解けない問題です。
複線図にできないと解けない問題は私の受けた筆記試験の場合、5問でした。
5問は結構大きいです。
また、筆記試験に合格して技能試験を受けるときに複線図の理解・知識が必須になります。
まあ技能試験で複線図を書かなくても合格は可能です。※技能試験では複線図を書かずに作業をしました。
ただ、複線図を書ける知識がないと技能試験に合格するのは厳しいです。
だから、筆記試験で5問分正解できると考えて、ぜひ複線図を書けるように勉強してみてください。
私も勉強時間が足りなくて、複線図は難しそうで捨てるつもりだったのですが、試験前日土曜日の夕方からダメもとで複線図を勉強したら意外と身について簡単に書けるようになりました。
このときに複線図を理解してたおかげで、技能試験対策を試験日1週間前からはじめてなんとか仕上げられたと思っています。
複線図を分かっていなかったらおそらく今回の技能試験では不合格だったでしょう。
この技能試験対策を直前で練習した話はまたの機会に……。
受験料などのコストが高いので一発合格を目指そう
第二種電気工事士試験は受験料がインターネット申し込みの場合9300円かかります。
また参考書を購入するなら2千円以上の出費は必要です。
技能試験を受けるには、工具も必要なのでセットで買っても7千円ぐらいの値段になります。練習用のケーブルやコンセント、スイッチなどを購入すると最低でも1万5千円ぐらいは必要です。
工具や材料は筆記試験の自己採点の結果次第でも購入できますが、受験料は戻ってこないので一発合格を目指しましょう。
私は消費増税のタイミングもあって、筆記試験を受ける前に工具とその年の試験用材料を購入しました。
だから何としてでも合格する必要がありました。その結果勉強のモチベーションが上がったのは事実ですが、なかなかのプレッシャーでした。
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