今回は、初心者向けで丈夫な水草である「ハイグロフィラ」を紹介します!
ハイグロフィラと言えば、初心者向けであったり、CO2が不要だったり、大磯砂でも育成可能だとか言われている水草です。
ただ、本当に初心者向けで丈夫な水草なのだろうか?と思われる方も多いことでしょう。
何度水草栽培を試してみても、枯れたり溶けてしまう・・・。
簡単だと言われる水草を検索して、実際の自分の60cm規格水槽で試してみたけれど、1か月も経たないあいだに枯れてしまう・・・。
本当に簡単な水草なのだろうか?
そんな風に思われる方もいるでしょう。
私も以前はそんな状態に考えてしまうまで水草生育に悩みこんでいました。
水草栽培サイトや熱帯魚飼育ブログで、「この水草は栽培が簡単」「ジャングル状態になってトリミングが大変」等々の言葉を見るたびに、水草育成の下手さに落ち込んでしまった自分がいました。
丈夫そうな水草をショップで購入してきても、美しいのは数日ほどでだんだん溶けてしまう経験が何度でもあるとなおさらです。
特にトリミングが大変という意見には、うらやましいと思う感情しかありませんでした。
「いやいや、それだけ水草が生い茂るって素晴らしいことではないですか!」そんなことを心の中で思っていました。
ただ、いつまでも水槽が殺風景というのも残念なので、簡単といわれているハイグロフィラを試してみることにしました。
そしたら、ジャングル水槽状態になるほど水草が成長しました!
そのときの環境をお伝えしていこうと思います!
ただ、今回の栽培方法も私が以前育成していたときのものなので、ジャングル水槽状態になるかどうかの差はあるかと思います。
水質が極端にアルカリ性だったりすると溶けてしまう可能性はあります。
水槽の環境は、水槽の数だけ異なりますからね。
けれども、水草が育たなくて困っている方の参考になることがあればうれしいと思ったので今回書いてみました。
水草が育たないと言っている方は是非試してみてください。
一度、水草の育成に成功すると、ほかの水草の育成も容易に感じるようになりましたからね。
ハイグロフィラがあまり好みでない場合でも、初期に育成に成功すると自信がつきますので、入門編だと思って植えてみるのもいいかと思います。
水草がほとんど溶けてしまう私の水槽
過去の話になりますが、水草が育たなかったときの水槽の環境は、
大磯砂を薄くしいていた(2~3cm)
上部フィルター
CO2なし
肥料なし
蛍光灯は2本
水替えは、1~2週間に一回(半分ほど)
といった状態でした。
何種類か水草を植えて、そのなかでもアナカリスだけは長期間耐えていましたが、だんだんと小さくなって枯れてしまいました。
CO2添加なしでジャングル水槽に―そのときの飼育環境―
とりあえず、大繁殖したときの環境を書いておきます。
大磯砂を増やした(2~7cm)前面は薄く奥ほど厚くして傾斜を付けました。
外部フィルター 底面フィルター 直結はせずにそれぞれ独立した状態です。
CO2なし(以前と同じ)
肥料はテトラのイニシャルスティック
蛍光灯は2本(以前と同じ)
水替えは、1~2週間に一回(3分の1ほど)
ちょっと過密飼育ぎみ
通販サイトから購入したハイグロフィラを他のいくつかの水草と同時に大磯砂に植えました。
肥料であるイニシャルスティックは事前に大磯砂に埋め込んでおきました。
水がある場合すぐ溶けてしまい、入れ込むのが難しいです。
底面フィルターは水槽床面積の3分の1か4分の1ほどで、弱めにエアレーションをかけておきました。
CO2もお金の都合と置き場の都合で、設置せずに無添加な状態です。
60cm規格水槽にしては、過密ぎみな、
コンゴテトラ 5匹
ネオンドワーフレインボー 10匹
ブラックファントムテトラ 5匹
ラミーノーズテトラ 4匹
グラスキャット 3匹
プラティ 2匹
でした。
また、phはだいたい6.0から6.5ぐらいでした。
以上が水草の育成に成功した環境になります。
結構大きく環境が変わっているので、何が成功した要因なのかは断定できませんが、私の場合大繁殖につなげることができました。
今後水槽をメンテナンスしながら、それらしい要因と思われるものがあったら追記しようと思います。
ハイグロフィラの入手方法
さて、ハイグロフィラがおすすめの水草であることはお分かりいただけたと思いますが、問題が入手方法です。
専門店に行けば安心して入手できると思いますが、ショップが遠い場合や売っていない場合があります。
私の失敗談がありまして、まだ水草に詳しくない頃にハイグロフィラが初心者向けという情報を目にして店に行きました。
たくさんの種類の水草がありましたがどうやらハイグロフィラが見当たりません。仕方ないのでハイグロフィラっぽい水草を見つけて購入しました。
今から思うとびっくりな行動ですが、水草がほとんど同じに思えていたからでしょう。帰宅後によろこんで植えて水槽が見違えるほど美しくみえていたのも、つかの間。しばらくすると溶けて消えていました。
ある程度水草に詳しくなってから思い出しながら調べてみると、どうやらソイル&CO2必須の中でも難易度の高い水草だったようです。
今でこそ、良い専門店を見つけたので、リアル店舗でアクアリウム関係を購入しています。
ただ、ハイグロフィラをはじめて購入したのはアクアリウム通販サイト「charm」でした。分からなかったので、確実にハイグロフィラが届くことを優先しました。
送料がかかるので、他の水草・機材と一緒に購入した思い出です。
Amazonのcharmでも売っていますが、送料無料の条件がもしかしたら違うかもしれないので、比較してお得な方を選べば良いかと思います。結構頻繁に条件が変わります。
ハイグロフィラの植え方、斜めに底床に差し込む
ハイグロフィラを植える際に、下葉を何枚か取り除きます。そこから新しい根が出てきます。
それから、底砂に差し込む訳ですが垂直に植えると浮き上がってくるので、斜めに差し込んでください。
ちょうど取り除いた葉の節で浮き上がらないように植えることをイメージすると、上手くいくと思います。
おそらくピンセットがないと水槽に水が入った状態では、植えるのは難しいと思います。
ちなみに私は、ドラッグストアや百円ショップで売ってある一般的な小さなピンセットで植えています。
長い水草用のピンセットやハサミは憧れですが、まだ持っていません……。
何枚か下葉を取り除き、ピンセットで底砂に斜めに植えると、浮き上がらない限り無事に根は出てくることでしょう。
その後―まとめ―
順調に成長してきたので、真ん中ぐらいでカットして、カットした部分をまた大磯砂に斜めに差し込みました。
それを繰り返していると、一か月も経たないあいだにハイグロフィラで水槽がジャングル状態になりました。
2週間もほっとくと、ぐるぐる絡まる状態です。
繁殖水槽に良さそうかなと思いましたが、ハイグロフィラは水面の付近で密集してジャングル状態になるので、下に光が届きにくくなります。
他の水草が枯れかかってしまったので、大幅にトリミングしてサブタンクに丸ごといれました。
そのため現在ではアマゾンソード、スクリューバリスネリア、アヌビアス・ナナが水槽のメイン水草になっています。
ただ、不思議なもので一度水草の育成に成功するとほかの水草も枯れずにドンドン成長していきました。
そうなると水草育成がとても楽しくなってきます!
常に水槽の中が緑というのも落ち着きます。
そういった意味でもハイグロフィラはおすすめできるので、水草が育たないことに悩んでいる方は試してみてはいかがでしょうか。
※追記
大磯砂・Co2なしで育成できるスクリュー・バリスネリアの紹介記事を公開しました。
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