そろそろエンジニアブーツの革が乾燥してきた気がするので、今回は自分がやっている定期的なメンテナンス方法を紹介します。
あくまで自分のやっているやり方ですが、今のところカビることなく維持できているので、参考に見ていただければ幸いです。
エンジニアブーツの状態
少しだけこれからメンテナンスするエンジニアブーツの状態を紹介します。
この TEXAS VILLAGEのエンジニアブーツは、1年半ぐらい前に通販サイトロコンドで購入。
購入してからしばらくの間はたまに履く程度で、ヘビーユーズはしていません。
革が馴染んでいなかったのと、 ちょっとサイズが大きめだったのも相まって、かかとが浮いて歩きにくかったからです。
だから、たまに履くときも厚めのソックスを履いて少しでも歩きやすいように努めてました。
そんな普段履きに向いていない状態だったので、履かずに放置気味になっていました。
バイクに乗り出してからブーツ使用頻度が高まる
今後記事にしていく予定ですが、数か月前に普通二輪免許を取得&バイクを購入しました。
教習期間中から、このエンジニアブーツが大活躍しております。
そして、履く頻度が増えたことで、革が馴染んできたようで今までよりも履きやすくなった気がします。
手入れの方法
簡単に言ってしまえば、汚れを落とし、オイルを入れて、磨くといった流れになります。
ちなみに自分は、ケア用品を購入したメーカーのサイトを参考に手入れしているので、知りたい方はぜひどうぞ。
株式会社ジュエル/ブーツ メンテナンスマニュアル(ブーツのメンテナンス方法)
ブラッシングで汚れを落とす
まず、はじめに砂やホコリなどをブラッシングして取り除いていきます。
馬毛ブラシでブラッシング。
ちなみにワークブーツを履いているのなら、ブラシは最低限1つ購入しておくことをオススメします。
履いたあとに少しブラッシングするだけで、ホコリが付くのを防いだり軽いツヤを出すことができます。
オイルアップをしなくても、 ブラシによるブラッシングだけでも状態を良く保つことができるので、とりあえず一つ持っておいてください。
ちなみに羊毛ブラシも後で紹介しますが、 毛が柔らかいのは馬毛ブラシです 。
お好みでどちらを使っても良さそうです。
私は、日常のブラッシングでは馬毛ブラシで、メンテナンス後の磨くブラッシングでは羊毛ブラシを使っております。
ブラッシングでは落ちない汚れを落とす2つの方法
ブラッシングでだいたいの汚れは落ちるかと思いますが、それだけでは取れない汚れもあります。
汚れ落とし用のシューケア用品を使う方法
今回は汚れ落としローションを使ってみます。
このローションを布に適量とり、馴染ませてからブーツを拭きます。石油系の臭いも結構します。
そしてすぐに、布の乾いたところで拭き上げます。
布に汚れが付いているのがお分かりかと思います。
ただ、つま先付近の黒く変色した部分はほとんど変わりがありません。
以前からこのような状態なので、擦れて変色したのだろうと思っていますが、改めて気になったのでGoogle画像検索で他の茶色エンジニアブーツを調べてみました。
どうやら茶色のエンジニアブーツによっては、このように黒く変色するみたいなので、むしろ「味」と良い意味に捉えていこうと思います。
水気を固く絞った布で拭き上げる方法
あまり汚れていない場合、クリーナーを使わない方法もあります。
固く絞った布や雑巾でブーツを拭き上げます。
この場合はしばらく陰干しなどで乾燥させてブーツが乾いたのを確認した上で、オイルやクリームでのケアを始めてください。
濡れた状態でオイルを入れるとカビが発生するかもしれないので、気をつけましょう。
オイルorローションで油分をブーツに塗り込む
汚れを落とした後は、いよいよブーツに油分を補給します。
今回のメンテナンスでは、SAPHIRのオイルドレザークリームを使用しました。
画像左側のクリームです。
こちらSAPHIRのクリームは、そこまで油っぽくないので油分補給の加減が分からなくても安心して使うことができます。
そして薄っすらと補色もできるのも嬉しいメリット。
基本的にブーツアウトで履いているので、裾に隠れて陰になるシャフト部分では濃い色を保っていますが、 直射日光が当たるつま先あたりの部分は色が褪せているのが分かります。
だからこのエンジニアブーツではほとんど SAPHIRのオイルドレザークリームを使ってメンテナンスしております。
ちなみに、このクリームは3色(無色透明・ブラック・ミディアムブラウン)販売されているので、自分のブーツに合った色を選べるます。
補色しないのであれば無色透明のニュートラルタイプを選ぶと、色々なオイルドレザーシューズに使えそうです。
一方、画像右側のBOOTS OILも良さがあります。
オイルドレザークリーム同様、リキッドタイプなので手軽にメンテナンスができます。
ちなみにオイル感はBOOTS OILのほうがオイリーです。ホースオイルも含まれているようなので、油っぽいですが、手で触っても馴染んでいくような浸透感があるオイルです。
私の場合、ブーツがかなり乾燥していて油分をかなり補給する必要があるときに使うことが多いです。
ただ、 BOOTS OILも必要以上に塗り込まなければ、日常のメンテナンスに十分使えるアイテムだと思います。
SAPHIRのオイルドレザークリームを使った場合
クリームを塗り込むには、このようなブラシがあったほうがシワの部分にクリームやオイルが塗り込みやすくて便利です。
ただ、広範囲に塗り込む場合は、手にクリームやオイルをつけて広げているので、なくても大丈夫でしょう。手は汚れてしまいますが。
左足のブーツ(画像右側)の半分だけオイルドレザークリームを塗ってみた直後の写真です。
油分によって深い色になった感じもありますが、褪せた部分との補色効果の差がわかります。
左足ブーツの油分補給が完成。
右足側と比べてみても引き締まったように見えます。
JEWELのBOOTS OILを使った場合
右足側ブーツ(画像左側)のアイルアップした写真です。
全体的に艶が出ていますが、 オイルを塗った直後だからです。
しばらくすると浸透したり乾いてくるので、このまま艶がでているわけではありません。
ただ、いかにもオイルといった感じなので、油分補給の目的には最適かと思われます。
SAPHIRのクリームとJEWELブーツオイルどちらがいいかは、お好みで選んでいただいて大丈夫でしょう。
どちらか一つでも十分ケアができますし、他のケア用品でも今回の目的である保革はできると思います。
JEWELのブーツクリームで艶を出す
この作業は艶を出したり、防水性を高めるために行います。
ワックス成分も入っています。
ちなみに私は今までこのブーツクリームをあまり使っていませんでした。
油分だけ補給できたらいいと考えていたのと、ワックス成分が入っているので、次のメンテナンス時に落とす必要があれば大変だと思ったからです。
ただ、ブーツが海水で濡れたことがあってからは、このブーツクリームを塗ったほうがメリットがあるのではないかと感じました。
どうやら防カビも期待できるかもしれないのと、履く頻度が増えたのでプロテクション効果も期待して本格的に使用してみました。
ブーツクリームをスポンジか手で薄くブーツ全体に伸ばしていきます。
それから羊毛ブラシでブラッシングを行います。
羊毛ブラシは馬毛ブラシと比べると結構硬いです。はじめの頃はブーツに傷がつかないか心配しましたが大丈夫でした。
ベルトでマスキングしてブラッシングしてみました。
ブーツクリームを塗っただけでは艶はでませんが、熱心にブラッシングをすることで艶が出てきます。
塗っただけの状態だと、ホコリが付きやすいのでブラッシングでクリームを靴全体に伸ばすことは必須です。
メンテナンス終了
以上で、メンテナンスは完了です。
あとは風通しの良いところに置いておけばカビ予防にもなり安心です。
※カビ予防の記事を書きました。
これが最終的に作業を終えたあとの画像です。
冒頭のエンジニアブーツ画像と比べてみると、色も濃くなり革の状態も良くなりました。
本革のブーツは安いものではないので、少しの手入れで状態をよく保つことができるならそのほうが得だと思いますし、愛着も湧いてくるでしょう。
自分自身いつかはwesco bossも手に入れたいので、それまでオイルドレザーのメンテナンス技術を身につけていこうと思います。
こちらのサイトも参考にさせていただきました。リペア・カスタムをはじめとするブーツ専門店ののメンテナンス方法です。
BRASSに聞くブーツのお手入れ | MUUSEO SQUARE
※追記 チペワの17インチエンジニアブーツを購入しました。
ロンチペはブーツオイルとブーツクリームでメンテナンスしました。
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