なぜトレンドブログは量産されるのか。仕組みや例を解説します。【SEO】

トレンドブログという言葉が悪い意味で一般的になりつつあります。情報系ブログや、いかがでしたか系ブログと呼ばれているサイトもだいたい同じようなニュアンスです。

そんなサイトは最近、検索妨害だとかうざいといった悪いイメージで語られることが多いです。

検索ワードによっては、検索結果を埋め尽くすほど似たようなサイトが表示されることもあります。つまり、トレンドブログ記事がそれだけ量産されている訳です。

なぜ一般ユーザーに嫌われているのに、トレンドブログ記事が増えるのでしょうか。

結論を先にいえば、トレンドブログは稼げるから量産されるのです。

理由や仕組みについてはSEO(検索エンジン最適化)が趣味でもある私がこれから順に解説していきます。

トレンドブログの種類もいくつかあります。

またGoogle検索との関連など知っておくと、なぜトレンドブログが作られるのかも理解しやすいでしょう。

さらに実際にトレンドブログっぽいタイトルを例に出して説明します。

そして、トレンドブログが今後もオワコンになることなく作られ続けるだろうと思う理由も書きます。

トレンドブログが量産される問題について、Googleの対策も紹介します。

トレンドブログっぽい記事を見たくない方もいらっしゃるかと思いますが、残念ながらしばらくの間は現在の状態が続くと思ってください。Google検索といたちごっこをしている状態で、Googleが対策をしてもトレンドサイトは増えています。

今のところ検索する側がそんなサイトを避けるしかないです。

トレンドブログの仕組みを知ることで、避けれる場合もあるのでよろしければ理解してみてください。

トレンドブログとはいったい何!?どんなブログか紹介!!

こんな見出しのようなサイトをたくさん見てこられたかと思います。

芸能人や有名人の気になる情報をタイトルに含めています。

有名人の名前 + 「彼氏(彼女)は?」「出身校!?」「性格が悪い?」「年収がヤバい!」「血液型!?」「○○の噂はホント!?」というようなワードをタイトルに詰め込んでいる記事ですね。

これが一般的に言われているトレンドブログです。

あとで紹介しますが、芸能系トレンドブログとか芸能ジャンルと呼ばれているトレンドブログの一種です。

トレンドブログがうざい、とか言われているサイトはだいたいこの芸能ジャンルですね。

ちなみにトレンドブログが嫌われる理由はいくつかありますが、記事のタイトルが大きな原因だと私は思います。

例えば「彼氏(彼女)」なんかは、熱愛発覚した有名人ならともかく、そうでない場合はプライベートの内容は私たちのような一般人が分かるはずがありません。

が、過去のSNSやリークされたりして、それっぽい情報が流出している有名人もいないことはないです。

もしかしたら、検索すれば恋愛事情が分かるかもしれないと思ったり、関連キーワードに「彼氏(彼女)」と表示されていたので熱愛発覚したのか、と思ってGoogleで検索するとします。

検索して表示された結果に「○○(名前)に彼女がいた!?顔写真も!?」的なサイトがあったので見てみました。

けれども書かれているのは、○○(名前)の経歴だったり本人のSNSを埋め込んでいるだけで、本題の彼女についての内容がなかなか出てきません。そして長い無関係な話が続いたあとに、「調べた結果、彼女がいるかどうか分かりませんでした」とサラッと書いて「いかがでしたか?」で締めくくるのがいつものパターンです。

期待させといて、結局知りたかったことが何もわからないという、読者にとっては時間の無駄の記事です。

期待が裏切られる経験が何回も続いたら、そういうトレンドブログはもちろん、検索結果で上位表示させているGoogleに対しても不信感を抱く方が出てきてもおかしくはないです。

現にSNS上では、最近Google検索で欲しい情報にたどり着けないと感じるという投稿に、共感しているユーザーが多いように感じます。

極端な例でしたが、似たような経験をされた方は多いことでしょう。

わからないなら記事にしなくていいのにと思いますが、刺激的なタイトルで記事を読んでもらうのにはトレンドブログの収益化の事情があるからです。

トレンドブログの収入源は広告

トレンドブログの収入源は広告です。

また、広告の種類も「クリック報酬型広告」と呼ばれるタイプが主な収入源となっています。

表示される広告がクリックされると収入になるので収益化が比較的容易ですし、トレンドブログの性質と相性が良かったりします。

基本的にクリックされての単価が10円から30円とか言われていますが、だいたい1PVあたり0.1円程度になることが多いです。PVとはページビュー数のことで、記事を表示された回数のことを表します。YouTubeの再生回数みたいな感じです。

諸説ありますが、YouTube広告収入も1再生回数あたり0.1円と言われています。

だから、1万再生の動画の場合、だいたい1000円ぐらいの収入になります。

トレンドブログの場合も、アクセス数が1万回でおよそ1000円の収入になると思ってください。

余談ですが、成果報酬型広告というタイプの広告があります。こちらは広告をクリックされただけでは収入にはなりません。その広告からユーザーが商品を購入したり、サービスを契約してから収入が確定します。

収益化の敷居が高いですが、広告の報酬はクリック報酬型広告と比べ物にならないほど高いです。ジャンルによりますが、サービスを契約して貰えたら1000円から数万円の報酬が入る場合もあります。

ですが、トレンドブログでは成果報酬型の広告と相性が悪いです。

なぜなら、購買意欲のないユーザーが多いからです。

私もそうですが、有名人の情報を調べるときは、だいたい暇なときが多いでしょう。

ネット上で引っ越しの見積もりやネット回線の業者を選ぶときは、比較サイトやその分野に詳しいサイトでリサーチして決めるかと思います。

高い買い物をするときに、トレンドブログでたまたま表示された広告を見て、即効購入することはあんまりないと思います。

トレンドブログは暇つぶしに見ることが多い事情で、広告の単価は低いですし単価を上げることは困難です。

そのため、収入を多くするにはアクセス数を上げるしかありません。つまり、記事を見てもらえる回数で収入が変わってくるという訳です。

いかに記事を見てもらえるかが重要となります。

トレンドアフィリエイトの種類~芸能・事件・季節・トレンドネタ~

見出しのこれらのジャンルは人が興味のあるネタということもあり、アクセス数を稼ぎやすいです。

トレンドブログといえば世間的には芸能関係のイメージが強いようですが、これらもトレンドアフィリエイトのジャンルであり、検索するとトレンドブログっぽい雰囲気のサイトを見つけることもあるでしょう。

事件系ジャンルはその名の通り、事件のネタを扱うことでアクセス数を稼いでいます。

季節系トレンドアフィリエイトは、月見、七草がゆ、今日は○○の日、などという季節のイベントの由来や解説を前もって投稿して、検索回数が増える時期にアクセス数を稼ぐ手法です。

年に一度ぐらいしかアクセス数は稼げませんが、上手くいけば大量のアクセス数を稼げます。何より他のトレンドブログと違い、余裕を持って記事を書くことができるので、執筆が遅い人でも不利になりません。

速報系のニュースや現在進行中のネタのトレンドブログだと、情報鮮度が落ちる前に記事を書く必要がありますし、他のライバルサイトよりも記事の公開が遅れるとアクセス数も不利になりますからね。

トレンドネタ系は他のジャンルと重複しますが、Twitterのトレンドや急上昇ワードを使って素早く記事を書いてアクセス数を集めています。そういう話題のネタは冷めるのも速かったりわざわざ検索する人も少ない場合があるので、とにかくスピード重視で記事を書きます。

芸能ジャンルのトレンドブログが多い理由

いくつかのトレンドブログの種類を説明してきましたが、芸能ジャンルのトレンドブログが多いです。

芸能ジャンルのメリットの前に、他のジャンルのデメリットを紹介します。

事件系は、その性質上ショッキングな出来事を扱うことが多いです。

しかし、クリック報酬型広告アドセンスの規約ではショッキングな出来事に広告を掲載することは禁止されています。アクセス数が稼げるからといってそのような事件を取り扱っていると、広告が停止されるだけでなくアカウントを剥奪されて収益が無くなることもあります。

季節系のデメリットは、ライバルが多いのでアクセス数を集められない可能性があることです。

ネタがじっくり仕込めるので個人ブロガーの方々も参加しやすいです。また、他のゴシップネタと違い健全なコンテンツである季節系は、企業のサイトやブログが投稿しやすいネタとなっています。それらのライバルよりも高品質な記事を作る必要があったり、後述するドメインの力で負けることが多いので、以前と比べて難易度は高くなる傾向があります。

トレンドネタは扱うジャンルが幅広いですが、まとめる側にも最低限の知識が必要にもなります。自分が詳しくないジャンルもアクセス数の為に記事にする必要がありますが、その場合薄っぺらい記事になり評価は良くないでしょう。

一方、芸能ジャンルのメリットは、ショッキングな内容による広告停止の確率は少ないです。

また、常に新たな出来事が芸能界では起こります。 熱愛発覚等以外にも新しいドラマ番組等が始まるとか。そのため新規参入がしやすいジャンルです。

例えば、月見だと去年と今年の内容は日付以外そこまで大きく変わりません。しかし、ドラマ番組はシーズンごとに様々な俳優やストーリーが変わった番組がどこの局でも新たに始まります。

新番組に注目している人達は少なからずいるので、 予想や素早い感想を書いてアクセス数を稼ぐことができます。ネタ切れは起こりませんし、ライバルも同業者ぐらいです。

そもそも芸能関係の話題は需要が大きいので、アクセス数を集めやすいジャンルなのです。

有名人の知名度にあやかってアクセス数を稼ぐので、素早い記事公開と興味を引くタイトルにしているだけで、他のジャンルと比べて安定的に稼ぐことが可能といえます。

【SEO】トレンドブログを理解する上で重要なGoogle検索との関係

ここまでトレンドブログについて解説してきました。

ページの表示回数によって収入が変動することは理解していただけたと思います。

ここからはアクセス数を集めるために必要なSEO対策について解説していきます。トレンドブログに限った話ではないので、サラッと最低限だけ紹介します。

ブログで何らかの記事を書いたとします。

さて、その記事をたくさんの人に見てもらうにはどうしたらいいでしょうか?

Yahooニュースに載せてもらえば膨大なアクセスを得ることができますが一般的には不可能です。

アクセス数のあるサイトから紹介してもらうことも難しいです。

SNSで話題になれば拡散されてアクセス数を増やすことは可能ですが、共感される内容だったり運が必要だったりと、才能に左右されます。

基本的にはGoogle検索やYahoo検索されることでしか、記事の存在に気づいてくれません。

記事を書いても気づいてもらえなければ、アクセス数にならない訳です。

そして検索で気づいてもらうには、検索ワードで上位表示される必要があります。

狙ったワードで上位表示する方法

上位表示とは、検索したときに上位に表示されることです。スマホならスクロールしなくても表示される順位、パソコンの場合1ページ目ぐらいの結果だと思っていただければ。

検索で調べる場合、たいてい上位に表示された記事を読むかと思います。

なのでブログにアクセス数を集めるには、検索上位であることが必須であります。

Google公式によると高品質なコンテンツを上位表示すると言っていますが、なかなか曖昧な定義です。そのため、どんなことをすれば上位表示されるのかを研究して、実践すること――検索エンジン最適化(SEO)が盛んになっています。

マイナーな検索ワードほどライバルがいないので、特にSEO対策をしなくても上位表示されやすいです。

お金になるメジャーな検索ワードほどライバルが多いので、ゴリゴリのSEOが上位表示に必要になります。

例えば「クレジットカード おすすめ」などはアフィリエイト成果報酬単価がかなり高いので、個人で上位を目指すことは困難です。

クレジットカードアフィリエイトで検索上位表示であれば月収7桁も夢ではないレベルの収益性があると言われています。

このように基本的にアフィリエイト単価の高いジャンルでは激しいSEO対策のもと、上位表示されていると思ってください。

さて、どんなことをSEO対策で行っているのでしょうか?

一般的には自然な被リンク(他のサイトからリンクを張ってもらうこと)が多かったり、そのジャンルのコンテンツが多いほど上位表示されると言われています。

クレジットカードのサイトであれば、お得なポイントの貯め方や手数料にまつわる話、注意点、相性のよい電子マネーなどの記事が多ければ有利になる傾向があるという訳です。

しかし、初心者や個人が地道にコンテンツを書いても、そのまま結果が出る世界ではありません。

一方、トレンドブログだとどうでしょうか。

ゴリゴリのSEO対策をしなくても上位表示ができることがあります。さすがに記事のタイトルはSEOを意識しながら決める必要はありますが。

だからトレンドブログ運営が流行っているのです。

なぜトレンドブログが上位表示のチャンスが大きいかといえば、新しい事象を扱うことが多いからです。

例えば、新ドラマ番組の記事だと、過去に書かれた記事というライバルがいません。

情報解禁されてすぐに一番最初にネット上に記事を公開できれば、番組名で検索されたときに上位に表示されます。まあ、実際はマスコミの記事も公開されるので検索1位は難しいですが、個人メディアの中では上位に表示される確率が高いです。

そして一度上位表示されたら、ネタの旬が終わるまで上位をキープできることがあります。特に旬の短いワードほど、ライバルが少ないので上位表示を維持しやすいです。

つまりトレンドネタのサイトでは 、とにかく早く記事を公開することがアクセス数を稼ぐのに重要なポイントです。

余談ですが、検索からのアクセス数が増えるとドメインに力がつく(サイトの評価が高まる)ので、次回からの記事公開で有利になるという話もありますがそれはまた別の機会に。

いかがでしたかブログのタイトルの決め方

トレンドブログでもトレンドネタ系の技を紹介しました。

これから、情報系サイト、いかがでしたかブログの仕組みについて解説します。

なぜ似たようなタイトルが多いかといえば、アクセス数を集めやすい単語をタイトルに詰め込んでいるからです。

「彼氏(彼女)」「性格」「出身校」「整形」「血液型」「Wiki」というワードが定番です。

記事の本文は、タイトルにした内容を書けばいいだけです。

この場合も、誰もが知る有名人は上位表示が難しいので、競合の少ないマイナーなアイドルやユーチューバーが標的にされていることが多いです。

ある程度有名になりエピソードが増えると「関連するキーワード」に特徴的なワードが入ることがあります。

そうなると、そのワードをタイトルに入れるので余計に「関連キーワード」から消えにくくなります。

ちなみに「トレンドブログ」のGoogle検索結果に「うざい」が入っていますがこれを逆手にとっているサイトも多いです。「トレンドブログ うざい」で検索したユーザーからの流入が見込まれるからです。

そして私が思う、トレンドブログが嫌われる原因のもう一つですが、このタイトルの決め方が悪いと思っています。

たしかに検索流入を増やすことができますが、ユーザーにとっては嫌悪感を抱くタイトルになることが多いです。

純粋にある有名人のことを調べたい人にとってゴシップ誌のようなタイトルが目に付くだけでイライラするでしょう。自分の応援するアイドルがあることないこと過激なタイトルで書かれていたら、トレンドブログ自体に不信感を持つのは当然でしょう。

トレンドブログっぽいタイトルを例に作ってみる

ここでは少し、トレンドブログっぽいタイトルを私の以前書いた記事を例に考えてみたいと思います。

日向坂46の新曲MVについて書いた記事です。

ちなみに当記事を投稿するまでの累計アクセス数は3PVです。

アクセス数を目的にしてなくて、MV公開2日後に投稿した感想記事だったのでほとんど見られませんでした。

アクセス数を目的にしたトレンドブログの場合、どう改善したら良いでしょうか。

まずタイトルがGoogle検索向けではありません。・

どちらかといえば、SNSやまとめブログのアンテナサイトで拡散されるのを目的にしたタイトルに近いです。

検索されるとしたら曲名の「ドレミソラシド」グループ名の「日向坂46」ぐらいしかキーワードが含まれていません。

必見・半端ないというキーワードで検索することもあまりないので削っても良さそうです。

また、アーティスト名 + 新曲 で検索されることが多いので「新曲」はどこかに入れるべきです。

ウーバーサジェストで調べた結果、「センター」というキーワードも多く検索されるのが分かるので、入れたいですね。

ただ、あまりに不自然に検索を意識したらつまらないタイトルになって読まれません。

また昨年ぐらいからあまりSEOを意識し過ぎたタイトルも検索上位になりにくくなっています。

「日向坂46『ドレミソラシド』 MV公開!爽やかすぎる新曲センターは小坂奈緒!」

という感じが検索を意識しつつ読んでもらえそうなタイトルかと思います。

本気でアクセスを狙うなら朝の情報番組でのMV一部解禁の時点で記事をほとんど書き終わっている必要があるでしょう。

ときかくスピードが大事という訳です。釣りタイトルにならないように気を付ければ大丈夫でしょう。

トレンドブログの様々なリスク

ここまでトレンドブログの仕組みやメリットを紹介してきました。

一見、万能なジャンルのように思えます。トレンドブログを更新し続ければ簡単に稼ぎ続けられると思うかもしれません。

しかし、そんな上手い話は転がっていません。

デマ記事を書いて書類送検された事例と、Googleの制裁でアクセスが断たれる事例を紹介します。

悪質なデマ情報を書いて書類送検される

特に芸能ジャンルでは、トレンドブログのライバルが多いです。

ライバルと差を付けるために、過激で根拠のないタイトルや内容の記事になることがあります。

また、そういうコンテンツは興味を引くことが多いのでアクセス数を稼げるようです。

例えば、「疑惑?」「逮捕寸前!?」とかタイトルにして内容も逮捕が秒読みだとか書いているサイトです。

検索ワードによっては、これに似たサイトがいくつも検索上位に現れることがあります。

結果どうなったかといえば、記事を書いた人が書類送検される結果になりました。

西田敏行「中傷」ブロガー書類送検 「薬物疑惑」デマ記事とは…

このニュースが出たときリアルタイムに見ていましたが、TwitterなどSNSではかなり話題になっていて、トレンドブログのでたらめな記事が今後無くなって欲しいというような意見が多数でした。

悪質な「逮捕寸前!?」というデマを書いていた本人が一番近かったとか、なり得る話です。

トレンドブログに対するGoogleのペナルティ

トレンドブログで収入が断たれる一番の要因は、Googleからのペナルティによるものです。

トレンドブログはアクセス数のほとんどをGoogle検索やYahoo検索に依存しています。ちなみにYahoo検索はGoogle検索の検索技術を利用しています。そのためGoogle検索からペナルティを受けるとYahoo検索でも表示されなくなります。

※Googleからのペナルティは、トレンドブログに限らずどんなサイトでも受ける可能性がありますが、ここではトレンドブログに限定して説明します。

「トレンドブログ うざい」「トレンドブログ 検索妨害」と思う人が多いぐらい嫌われているといえるでしょう。

気になることを検索してもそんなトレンドブログばかりしか表示されないと、一般ユーザーは検索結果を信用しなくなります。

もし一般ユーザーがGoogle検索を利用しなくなったら、一番困るのがGoogleです(Yahooも)。

そのためGoogleも対策をしています。

サイトにペナルティを与えて、Google検索で表示されなくするのです。

例えば、芸能人のネタを専門に扱ってアクセス数も稼げているトレンドブログがあるとします。

広告収入によりかなり稼げていますが、記事のネタは週刊誌や新聞、ネットニュースなどのニュースをほとんど参考にして書かれています。一般人が芸能関係の一次ソースになれないので当然のことですが、他のライバルも同じニュースを見て記事を書くので内容が被ってきます。

ある日突然、検索結果からそのサイトが消えました。

Googleから問題のあるサイトということで、ペナルティを受けたのです。

検索流入に頼っていたそのサイトはアクセス数が激減して広告収入も入らなくなりました。

※詳しくは手動ペナルティや自動ペナルティ、検索アルゴリズムの変更などが関係しているのですが、単純に考えてたほうが分かりやすいので簡単な例にしました。

また、最近は突然アクセスが激減するというペナルティよりも、そもそも検索上位になれなかったり、じわじわアクセス数が減るという検索アルゴリズムが効いていることが多いです。

さて、ペナルティを受けたサイトは何が悪かったのでしょうか?

やはり他のサイトと似たコンテンツがあったのが問題でしょう。芸能関係の話題は、どうしても週刊誌や新聞の受け売りにならざるを得ないのでオリジナリティが出せません。

記事の公開スピードがアクセス数を左右するトレンドブログでは、ニュースをまとめた程度の薄い内容で投稿することが多く、ペナルティを受けやすい訳です。あと、過激な表現・内容で広告が停止されるパターンも多いです。

検索した人の疑問や問題、悩みを解決するページを上位に表示することが検索エンジンに求められることですし、Googleの目標も同じような内容です。検索したときに思ったページが出てくること、つまり検索ユーザーの意図を理解して記事が書ければ検索順位を下げられるリスクが減ることでしょう。

トレンドブログがこれからも無くならないと思う理由

以上がトレンドブログ(特に情報系サイトやいかがでしたか系ブログ)の仕組みや例、メリット、デメリット、そしてGoogleの対策の解説でした。

最後に、トレンドブログ自体はまだまだ消えることがないだろうと思う理由をお伝えしようと思います。

まず大きな理由として、需要(ニーズ)があるからです。

芸能関連ワードを検索しない人ばかりだったら、この手のサイトは需要がないので無くなるでしょうけど、まずあり得ません。

検索する人がいますし、トレンドブログが好きだという人もおそらくいるでしょう。知り合いからYouTubeの文字動画(スクロール動画)が好きで毎日見てる、ということを前に聞きました。ネット上の意見では文字動画はかなり嫌われていましたが、好む人もいる訳です。

だからトレンドブログ(情報系サイト)にも少なくないニーズがあるのです。

そのニーズを裏切るようなタイトルをつけているサイトはもちろん良くないですけどね。

そして芸能界やユーチューバー界とトレンドサイトが親和性が高いのも理由の一つでしょう。

芸能関係も露出して名前が売れてなんぼの世界です。話題になり続けることが重要で忘れられることを恐れます。ネットニュースで記事にされたとネタにする芸能人もいるぐらいです。

だから、名誉毀損や根拠のないデマを記事にしていれば当然NGですが、ポジティブなネタや話題になるようなネタであれば歓迎という傾向があるのではないでしょうか。

そのためトレンドブログで話題にされるのがメリットと捉える考え方もできます。

まあそっとしておいてほしいという人もいるので、「話題にしてあげている」という勘違い・上から目線で運営していると、SEO的にも読者の満足度にも良くない結果となるでしょう。

もう一つの理由は、参入者が常にいるからです。

トレンドブログはGoogle検索の仕組み上、1強になりにくい構造があります。あまりに大きな月間100万PV以上あるようなサイトに成長すると色々と目をつけられます。また運営者の個性を出さない傾向があるので指名検索も少ないでしょう。

そもそも冒頭で紹介したように、トレンドブログはアフィリエイト単価が安いジャンルなのでSEOガチ勢が本気を出して参入してきません。

だから逆に、弱小トレンドブログにもチャンスが回ってくる訳です。公開スピードで検索順位が左右される傾向があるのもチャンスです。常に更新していればどれかはヒット記事になる可能性があります。

ネタが尽きないのも利点です。ニュースやSNSのトレンドを追っていれば、何かは記事にできる出来事があります。

つまり言い換えてみれば、初心者に向いている訳です。初心者向けということは参入者が多いジャンルです。

また、トレンドブログをおすすめしている情報商材もあるそうです。私は情報商材を買ったことがないので事情が詳しく知りませんが色々あるようです。

以上がトレンドアフィリエイトがなくならないと思う理由でした。

この記事ではトレンドブログについて、ざっと簡単に仕組みを紹介してきました。

私は過去にトレンドブログではないサイトで、話題になったネタで検索上位を取った経験があるので今回この記事を書いてみました。トレンドブログを運営していた訳ではないですが、だいたい仕組みは似ているので色々お伝えできたと思っています。

ちなみにSEOは経験則で語られることが多いです。この記事でのSEOの解説も私が経験してきて学んだことを紹介したので、ジャンルやサイトが違えば異なる場合があります。また、Googleアルゴリズムも常にアップデートされているので、数年前の手段が通用しないこともあります。

Google検索は、いま現在も高品質なコンテンツを上位表示するために様々な対策をしていますが、トレンドブログへの根本的な対策は難しいです。稼げる=需要があるからトレンドブログが存在する訳ですからね。だから情報系サイトのような記事が量産されているのです。

ただ、一般のユーザーにとって情報系サイトは、タイトルでの釣りや、ファンでもない人が書いたような薄い記事・詰め込んだ記事ばかりで嫌われているのです。

そんな記事ばかりが検索結果で上位表示されてしまうと、ユーザーのGoogle離れが起こりうるので、いずれ本格的に対策されることでしょう。

私自身も記事を投稿するときは、検索したユーザーの問題・疑問・悩みが解決できる記事を公開できるように心掛けていきたいです。

そして、トレンドアフィリエイターの方には愛のある記事を書いてほしいなと思っています。

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